ク イ ン ト ・ オ ー ラ ル ・ イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン14QUINT ORAL INFORMATION 長尾龍典先生は、実際にオクルーザルアプライアンスの設計から作製までをチェアサイドで行った症例を供覧した。これまでは技工所を通して、作製に1~2週間の時間がかかっていた装置が、自院にミリングマシンや�Dプリンタさえあれば即日に作製させることができ、患者さまを待たせることなくシームレスに治療を進められることが、魅力であると述べられた。スキャンデータのコピー機能が新たに追加されたことも、補綴設計の大きな助けになったと語った。 本イベントでは、インビザライン・ジャパン合同会社の口腔内スキャナーのiTero™最新機種であるiTero Lumina™(以下Lumina)の補綴モードが公開となり、同社の千葉悠助氏より新機能の詳細が発表された。従来のiTero™シリーズとの主な違いとして、上下顎歯列弓の撮影および咬合採得のみでスキャンが完了でき、基本的には支台歯ごとの再撮影が不要となった点である。これはLumina独自のiTero™ Multi Direct Captureテクノロジーが可能にしたもので、ワンド先端の�台のマルチアングルカメラにより、FOV(撮影範囲)は�倍に拡大¹、撮影深度は最大��mmの設計により、口腔内スキャナーの採得速度²を�倍にした。そのため、一度のスキャンで、精確³なデータを採得でき、ワークフローの簡略化につながった。その他、搭載される新しいマルチバイト機能やう蝕検出サポートのiTero NIRI画像(近赤外光画像)⁴機能、exocadをチェアサイドで使用できるアプリケーションなどが披露され、フルパッケージとなったLuminaの全貌が明らかとなった。さる�月��日(日)、GMOグローバルスタジオ(東京都)にてインビザライン・ジャパン合同会社により開催された「Immersive of iTero Lumina™×exocad™ Exclusiveオンサイトイベント」について本欄で紹介する(編集部)。iTero Lumina™の補綴モードが拓く新時代チェアサイドの治療ワークフローがより速く¹シームレスにiTero補綴モード登場。その機能は?iTero™とexocad™が紡ぐ次世代の"Open Chair Side Dentistry" とはインビザライン・ジャパン合同会社アソシエイトマーケティングディレクター千葉 悠助 補綴モードの先行体験ユーザーとして登壇した松崎祐也先生は、�か月間の臨床使用から得た実感を次のようにまとめた。初診時とメインテナンス時の口腔内スキャンをルーティン化しているという自院の現場において、これまでのiTeroエレメントシリーズの補綴モードでは、スキャンの回数やデータ容量の増加が課題となった。対してLuminaでは、補綴スキャンのワークフローが大幅に簡略化されことで、この課題が簡単に解決し業務効率のアップにもつながったとのこと。また、症例を用いてLuminaのポリゴンデータの 北道敏行先生は、口腔内スキャナーの黎明期からさまざまな機種を使用してきた経験から、現状ではiTero Lumina™の補綴領域におけるベネフィット 荒井昌海先生は、近年注目されているフェイススキャンについて取り上げ、まだローンチ前のexocadのフェイススキャンアプリケーションのデモ動画をいち早く紹介した。デモ動画の中では、専用のデバイスを使用することなく、スマートフォンで撮影するだけでクリアな�Dの顔貌データが採得できることが示された。次世代のOpen Chair Side Dentistryにおいては、こうした先端のデジタルデバイスを積極的に臨床に取り込み、治療に活用することが重要であると強調した。期待ができるスキャン技術であり、チェアサイドにおける補綴治療にソリューションをもたらすツールであるとLuminaを評した。特に従来の口腔内スキャナーでは困難だった隣接面や歯肉縁下マージンなどの狭小部位が細密に表現できることをLuminaの優位点として挙げた。また、チェアサイドでexocadの機能を使用できる「iTero™ Design Suite」のアプリケーションについても、NIRIなどの�D画像が自動的に�D歯列モデルと紐づけされているため、画像上で設定したマージンラインがCADモデル上にそのまま反映でき、チェアサイドで即時に補綴治療のシミュレーションから補綴物の作製までスムーズに行えることを高く評価した。きたみち歯科医院 院長北道 敏行先生精度を示し、多数歯欠損に対する補綴・インプラント治療においてはその真価が期待されるとした。こうした自身の使用実感から、Luminaの快適性をぜひ多くの臨床家に体感してほしいと総括した。 �名それぞれの発表後にはディスカッションタイムが設けられ、デジタル機器の進化がもたらした歯科医療従事者の働き方の変化などについて、ざっくばらんな議論が交わされた。 続いてのセッションでは荒井昌海先生、北道敏行先生、長尾龍典先生の�名が登壇し、Luminaの補綴機能およびexocadのチェアサイドアプリケーション「iTero™ Design Suite」について症例を交えたパネルディスカッションが行われた。ながお歯科クリニック 院長長尾 龍典先生エムズ歯科クリニック 荒井 昌海先生目黒リリー歯科・矯正歯科 院長松﨑 祐也先生Immersive of広 告
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