ク イ ン ト ・ オ ー ラ ル ・ イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン デ ン テ ィ ス予約Web 問診電子カルテレセコンサブカルテ中原維浩 MASAHIRO NAKAHARA医療法人社団栄昂会 理事長クラウド歯科業務支援システム「Dentis」18QUINT ORAL INFORMATIONまうことが相場だったりします。乗せ換えは契約時期だけでなく、端末の故障やパソコン OSのサポート終了に応じてコストが発生することもありますので、中長期的な経営視点で考えてもクラウド型はメリットがあります。——さまざまなシステムがあるなかで中原先生は Dentis を選ばれたわけですが、とくにどんな点が魅力的だったのでしょうか。中原:他社のレセコンシステムにも、経営分析ツールが多少組み込まれていますが、比較したときにこの部分に Dentis の優位性を最も感じました。僕のように分院を複数持っていると、自分の不在のクリニックのリアルな経営状況が気になります。レセコンシステムによって昨日までのデータまでしか見れないもの、リアルタイムで見れるものがありますが、どちらがいいかっていうとやはりリアルタイムに反映してくれるものがいい。加えて Dentis には物販に対する分析もありました。他社にはなかったりしますから、非常に魅力的に映りましたね。前川:ありがとうございます。中原:クラウド型というのもポイントが高いですよね。データセキュリティ対策が日本でも今後本格化すると思うのですが、医療機関におけるデータセキュリティを考えたとき、クラウド型がいいのか、オンプレミス型(院内サーバー型)がいいのか、悩むところだと思います。でもこの点僕は以前からクラウド型に意義があると思っていました。院内サーバーに侵入されたら終わりですから。一方クラウドでは、セキュリティのアップデートが日々行われるじゃないですか。やはりクラウド型に軍配が上がると思います。前川:おっしゃるとおりですね。Dentis では情報技術のプロフェッショナルが毎日チェックしていて、第三者機関による監査を毎年受けて認証してもらっていたりします。またセキュリティの観点が異なりますが、近年多くの企業がBCP 対策に注目しています。いわゆる災害や事故などからデータを守るという観点です。院内サーバーの破損は、患者さんのカルテデータの喪失を意味します。ここが院内サーバー型最大のデメリットです。これは紙のカルテにも通じるところがあって、浸水などによってカルテ 当院が以前使用していた紙のサブカルテは、記録したい情報があってもスペースに限りがありました。でも Dentis ではフリーフォーマットなため自由に、かつ多くの情報を記録できます。こう言うと時間がかかると思われるかもしれませんが、これが逆で、別に利用しているシステムの AI 機能が患者さんとの会話を要約してくれるので、いちいち入力しなくても要約をDentis にコピペすればいい。とくに忙しいときなどは、サブカルテの入力が後回しになることもあります。そうすると何話したっけ? となるのですが、AI の要約がそういったこともカバーできる。情報の精度も上がって、情報量も増え、さらに時短にもつながっています。 もう 1 つ、院内システムに求めていたのが一元化です。従来はレセコン、レントゲン、画像管理ツール、予約などのシステムがそれぞれ別々にあって、たとえばレントゲンはパソコンA で、カルテ入力はパソコン B で、予約はまた別の端末で、といったように分かれていました。タブレットがあっても見れるものと見れないものがある。これは不便でしたので、兼ねてから院内システムを一元化したいと考えていました。前川:実は私は Dentis に関わるまでは医科診療所のシステムに携わっていたのですが、医科では、電子カルテを中心にあらゆる周辺システムの一元化がトレンドになっています。歯科ではそうでないことが不思議でした。中原:その点 Dentis では、1 つの端末からレントゲンも口腔内写真もカルテも見れる。もちろん、パソコンでもタブレットでも共有できます。これは、当院の業務効率化に大きくつながりました。スタッフにも大好評です。それにMac・Windows を選ばないから、その柔軟性もいい。前川:受付は Windows、それ以外は Mac という組み合わせの医院はよくあります。中原:さらに経営者感覚で言うと、従来はレセコン、レントゲンなどのシステムそれぞれに毎月の費用が発生していて、割高感がありました。それが Dentis を導入してからは月々 7 万 9 千円のコストダウンに。これは大きいですよ。前川:個別の院内サーバー型のシステムだと、乗り換える際に 300 万〜 400 万円かかってし Dentis は、予約や受付の管理からカルテ作成、レセプト出力・サブカルテまでの一貫した機能に加え、快適で直感的な操作性を追求したクラウドサービスです。Dentis を愛用されている医療法人社団栄昂会理事長・中原維浩先生と、Dentis 提供元のメドレー社の前川祥吾さんに、お話を伺いました(編集部)。――カルテの電子化が進んでいますが、中原先生はどういったところに着目して電子化・業務効率化を進めていったのでしょうか。中原:新しいクリニックを作るときにカルテスペース問題がよく挙がりますよね。とくに僕は物販に力を入れているので、カルテ棚がなければ物販棚を置けるのではと物販スペースを優先して考えたいんです。これまでにもおよそ440 軒の歯科医院の待合室づくりをサポートしてきましたが、やはり受付・待合室・カルテ棚・物販棚のスペース奪い合いが悩みでした。前川:カルテスペースは、多くの先生方が気にされていますよね。中原:そうです。カルテスペースもですが、僕が最初に電子化に目を向けたのは、サブカルテと口腔内写真などの画像管理ツール。そのときに出会ったのが Dentis でした。カルテ棚も、院内サーバーも、もういらない歯科医院内の情報をすべてクラウドで一元管理
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