クイントオーラルインフォメーション2025
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ク イ ン ト ・ オ ー ラ ル ・ イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン5QUINT ORAL INFORMATION血液ダイアライザーポンプ血液透析液透析液供給装置過剰な水分不要な老廃物・IgA 腎症は、体の免疫を守るはたらきをする「IgA」というタンパク質(抗体)が原因で、腎臓に炎症が起きる病気・患者数は、子どもから大人まで幅広く、日本には約33,000 名がいると推計されている1. 異常な IgA ができる 体の中で、通常とは少し異なる IgA(糖鎖異常 IgA)がつくられる2. IgA に対して“攻撃のサイン”が出される 体がその異常な IgA を「異物(よくないもの)」と判断し、攻撃するための抗体をつくる3. IgA と抗体がくっついて塊(免疫複合体)になる IgA と抗体が合体してかたまりになる4. そのかたまりが腎臓にたまる 腎臓の中の糸球体に沈着し、炎症を引き起こす5. 腎臓に炎症が起きてダメージを受ける 血尿やタンパク尿が出てきて、腎臓のはたらきに影響が出る 扁桃摘出術とステロイドパルス療法を併用した「扁摘パルス療法」を現段階では推奨。レニン・アンジオテンシン(RA)系阻害薬もあるが、根本治療法が確立されていない(図 3)・血尿(尿に血が混じる)・タンパク尿(尿にタンパク質が出る)・むくみや高血圧・放っておくと腎臓のはたらきが悪くなることがある→多くは無症状!(気づいた時には重症化) 20 年経過症例で 30 ~ 40%の方が末期腎不全になり透析が必要。血液透析の場合、仕事と透析の両立に不安を感じる人が多い(図 4)静脈側へ血液を戻す動脈側から血液を抜く■ IgA 腎症ってどんな病気?■ 発症の仕組み(メカニズム)(図 2)■ 治療法■ 主な症状■ 予後P R図 2 IgA 腎症発症の仕組み(メカニズム)。図 4 血液透析の仕組み。 図 3 扁桃摘出術とステロイドパルス療法を併用した「扁摘パルス療法」が現段階では推奨されているが、根本治療法は確立されていない。監修・解説:三﨑太郎先生

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