2024年上半期23~4分間塗布するジアンミン銀フッ化物配合バーニッシュ〈引用文献〉1.Tan HP, et al. A randomized trial on root caries prevention in elders. J Dent Res. 2010 Oct;89(10):1086-90. PMID 206712062.Zhang W, et al. Silver diamine fluoride and education to prevent and arrest root caries among community-dwelling elders. Caries Res. 2013;47(4):284-90. PMID 233920873.Li R, et al. Randomized clinical trial on arresting dental root caries through silver diammine fluoride applications in community-dwelling elders. J Dent. 2016 Aug;51:15-20. PMID 272088764.福島正義.SDF法による高齢者根面う蝕のマネージメント.老年歯医.2019;33(4):400-4. 歯科材料は各メーカーの添付文書等で指示されている方法に従って使用するのが原則です。しかし、両フッ化物製剤の添付文書には成人、高齢者の根面う蝕に対する使用法は記載されていません。とくに、フッ化物配合バーニッシュの適応症は象牙質知覚過敏症であり、わが国では根面う蝕に対して保険適用外となっています。 添付文書に記載されている用法、臨床試験で行われた使用方法を表2にまとめました。38%フッ化ジアンミン銀(SDF)は年1回の塗布で根面う蝕の予防、う蝕の進行抑制に効果があることが報告されています1-3。福島はSDF(55,000ppm)を添付文書に記載されている用法で活用した根面う蝕のマネジメントを体系久保至誠 福岡歯科大学臨床教授・歯科医師化したSDF法を提唱しています4。 SDFの使用に際しては、薬剤の塗布によりう蝕病変部が黒色に変化することを、患者さん、家族、介護者に説明し、事前に承諾を得ることが必要です。黒変による審美障害という欠点があるものの、う蝕が明瞭化されることで早期検出だけでなく、加齢で視力が衰えた高齢者にとっては部位特定に有効で患者指導に役立つという利点があります。黒変が気になる患者さんに対しては、保険が適用できるフッ化物歯面塗布剤(9,000ppm)が第1選択になります。しかし、根面う蝕予防や進行抑制に効果があるというエビデンスは今のところありません。 フッ化物配合バーニッシュ(22,600ppm)は、フッ化物歯面塗布剤よりフッ化物イオン濃度が高いので、より高い予防やう蝕の進行抑制効果が期待できますが、保険外診療(自由診療)となります。国内製品のフッ化物配合バーニッシュは海外製品に比較すると操作性(器具離れと歯への固着)に改善の余地があると思います。単価が高い海外製品は感染対策の観点からも優れています。使い切りなので、余剰分は歯冠に塗布して無駄をなくすのがいいでしょう。添付文書(主に小児が対象)効能または効果:初期う蝕の進行抑制①歯面の清掃②防湿乾燥③小綿球に薬液を染み込ませ、 ④洗口①歯面清掃②スパチュラで適量取り、患部を覆う③水を滴下して表面を固化させる①歯面清掃②付属のブラシで混和して、薄く塗布 73③2~4時間歯面に付着しておく⑤通常3~4回上記の術式を数日間隔で行う⑥以後3~6ヵ月ごとに経過を観察(たとえば硬さなど)の摂取、ブラッシングを避ける) ⑤剥離片は吐き出すようにする(飲み物OK):ブラッシング、フロッシング禁止④必要なら3~6ヵ月ごとに塗布④4~6時間付着させる(固形物*製品や臨床試験によって若干異なる。したがって、ほぼ共通している操作手順を記載した。臨床試験塗布法(高齢者が対象)効能または効果:根面う蝕の進行抑制①歯面の清掃 ②乾燥、簡易防湿 ③ミニブラシで塗布。1編(1分)以外、塗布時間記載なし報告なし①歯面の清掃 ②簡易防湿 ③付属のブラシまたは綿棒で混和して薄く塗布④30分間、うがい、飲食禁止もあればすすぎOKもある⑤1回/年塗布④30~60分飲食禁止⑤1回/3ヵ月塗布December 2024 vol.484月号P53、59のコラムにて「フッ化ジアンミン銀とフッ化物配合バーニッシュが根面う蝕に有効」とありましたが、どのように使用するのでしょうか? 表2 38%フッ化ジアンミン銀とフッ化物配合バーニッシュの添付文書と臨床試験に記載されている使用法*製品国内製品(サホライド)海外製品(Advantage Arrest)国内製品(Fバーニッシュ)海外製品(デュラファット、クリンプロホワイトバーニッシュ、エナメラスト)38%フッ化Q2根面う蝕に対する使用法は添付文書に記載がないため、臨床試験で行われた使用法をご紹介します。A2フッ化ジアンミン銀とフッ化物配合バーニッシュの使用法が知りたいです。 こと、全部答えます。
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