歯科衛生士 2025年4月号
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カメラ:サイドwフラッシュシステム(ソニックテクノ)咬合面用ミラー:エバポーレイテッドミラー成人咬合面用No.3(サンデンタル)口角鈎:リップワイダー #M-2(タスク)リップワイダー #M-2(タスク)口角鈎:チークリトラクター コロンビアCRC(ヒューフレディ・ジャパン)頬側用ミラー:エバポーレイテッドミラー 頬側用No.1(サンデンタル)装着時難しい 今まで、いろいろな口角鈎やミラーを使用してきてたどり着いた機材です。筆者が口腔内写真撮影のセミナーを行う際には、参加者に普段使用している機材を持参してもらいますが、不適切なものを使用している場合が見られます。機材を変更するだけで写真のクオリティが断然良くなることがあります。 また、患者さんの口の大きさ、口唇圧、開口量もそれぞれ違いますので、1種類だけではすべてのケースに対応できません。口角鈎、ミラーはサイズ違いを揃える必要があります。(YDM)に変更し正面観を撮影します。臨機応変に、すばやく患者さんに負担をかけないで撮影するようにしましょう。 色は、透明な物だと写真に写り込んでも気になりませんが、真っ白いものは気になってしまいます。サイズは大人用、子ども用を準備します。真ん中から壊れる時がありますので、数は多めに持っておくとよいと思います。 口角鈎は、四隅がきっちり入っていれば、上下左右のバランスが真ん中に維持されます。一方、後ほど紹介する口角鈎Aは、上下左右のバランスをアシスタントが取る必要があります。柔らかい容易硬い76正面観の撮影で使用する口角鈎ミラーの選び方は後編で紹介します! いろいろ試してみた結果、 リップワイダー #M-2(タスク)は程よく柔らかく、色も透明で、患者さんの不快感も少なくて使いやすいです。 患者さんの負担を考慮した口角鈎の選択基準としては、適度に柔らかいもの、透明なものを使用しています(表1)。硬いものは口唇圧が強い患者さんの正面観を撮影するのには向いていますが、そもそも口唇圧が強い患者さんは開口量が少ないので、挿入するのは困難で、無理に入れると患者さんは不快な思いをします。その際は口角鈎A表1 口角鈎の違い口腔内写真撮影で使用する機材を適切に選ぶことも、アシスタントワークに直結します。今回はまず、口角鈎について、筆者のこだわりをご紹介しますので、参考にしてみてください。患者の負担咬合面撮影少ない容易大きい難しい圧排効率小さい大きい筆者が使用している基本の機材Part2口角鈎にこだわる

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