歯科衛生士 2025年5月号
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特集1Illustration:石山綾子、関上絵美・晴香石田秀幸Hideyuki ISHIDA石田歯科矯正歯科クリニック[広島県]院長・歯科医師應原一久Kazuhisa OUHARA広島大学大学院医系科学研究科歯周病態学研究室歯科医師 チームアプローチが重要とされる歯周治療において、歯科衛生士の皆さんはその中心的役割を果たしていると思います。歯周治療を行っていくうえで、基礎データ(PPD、CAL、BOPなど)を確認しながら治療を進めていきますが、これとは別に「歯肉を診る」ということも臨床上非常に大切な視点となります。歯肉への外傷、薬物やホルモンの影響、喫煙や食生活、生活習慣など多くの視点から「歯肉を診る」必要がありますが、本稿では「歯肉の表現型=phenotype(フェノタイプ)」という視点にフォーカスします。まず、正常歯肉、歯肉炎および歯周炎についておさらいし、歯肉の表現型別の病態、OHIの方法、歯周治療時の注意点、治癒の違いやメインテナンス法などについて症例を踏まえて解説していきたいと思います。26PART1 歯肉の基本 應原一久30PART2 Phenotype(フェノタイプ)に応じた歯周基本治療 石田秀幸36PART3 症例でふりかえろう 石田秀幸May 2025 vol.4925Contentsはじめに診る目を鍛えてステップアップ!  に合わせた歯肉歯周基本治療

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