歯科衛生士 2025年5月号
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咬合面観の撮影で使用するミラー幅が広い幅が狭い前編の口角鈎に引き続き、ここではミラーについて、筆者のこだわりをご紹介します。ミラーのサイズによって、撮影される画が決まってくるので、非常に重要です。図2 咬合面ミラーの選択による映る範囲の違いNo.3の幅が広い場合。大臼歯の頬側までしっかりと写すことができている。No.3BCの幅が広い場合。大臼歯の頬側が切れている。No.3の幅が狭い場合。大臼歯の頬側はギリギリである。No.3BCの幅が狭い場合。大臼歯が切れている。成人で、口腔内の大きさや口唇の圧は普通の患者で撮影した咬合面観。いずれも口角鈎を使用して圧排を行っているが、ミラーに映る範囲に違いがみられる。左がエバポーレイテッドミラー成人咬合面用No.3、右が同小児咬合面用No.3BC(ともにサンデンタル)72歯がミラーから切れたり、唇が写り込んだりする原因となります。また、大きすぎると患者さんは痛がりますので、注意が必要です。 前編でご紹介した口角鈎だけでなく、ミラーの選択においてもサイズが適切であることが大切です。患者さんの口のサイズと、口角鈎・ミラーのサイズが合っていないと、 筆者がよく使っているのがエバポーレイテッドミラー(サンデンタル)です。成人ではNo.3の幅が広いほうを、お口が小さい、開口量が少ない場合には幅が狭いほうを使用しています。一回り小さいNo.3BCは小児の場合に使用しますが、稀に成人で使用する場合もあります。適切なサイズを使用し、咬合面全体を撮影すること(図2)。かつ、患者さんに不快な思いをさせないようにミラーを選択します。筆者が使用している基本の器材Part5ミラーにこだわる

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