説明のPOINTエアポリッシングを行う前に知っておきたいことを患者さんに説明しましょう。P.53P.54P.50P.51P.52患者説明用シートIllustration:高村あゆみ浅水シマMay 2025 vol.49辻 翔太Shota Tsuji歯周病治療専門クリニック SPIDO[大阪府]/院長歯科医師扇谷 綾Aya Ougitani歯周病治療専門クリニック SPIDO[大阪府]/歯科衛生士[第4回]者さんに説明できるようにエアポリッシングの効果や安全性についてお伝えします。「覚えておこう!」では、患者さんに直接説明する必要はありませんが、私たち歯科衛生士が理解しておくことで患者さんへの説明や施術の質の向上に役立つ情報をまとめました。メーカーごとに器機の特色や使用方法、パウダーの種類、使用角度、器機のメインテナンスなどに違いがありますので、使用前にはしっかりと取り扱い説明書を熟読し、各メーカーやインストラクターから説明を受けたうえで施術を行うことが早い技術の習得につながります。 そして、安全かつ快適に施術を行うことはプロフェッショナルとしてもっとも重要なことになります。エアポリッシングを行う際には患者さんの既往歴だけでなく、当日の体調などもしっかり確認しましょう。矯正中の患者さんやインプラントがある患者さんにもおすすめ患者さんによって使えないパウダーもある 歯科医院で行うプロフェッショナルケアの時間には限りがあるため、効率よく効果的にバイオフィルムや着色などを落とし、患者さんに繰り返しメインテナンスを行っても侵襲が少ないケアが臨床現場には求められています。従来のPMTCは、歯に器具やペーストを接触させることでバイオフィルムなどを除去していたため、歯面や歯肉に損傷が見られることがありました。一方、エアポリッシングは、専用のパウダーを水と空気圧と一緒に噴射することで器具が歯に触れることなく、付着したバイオフィルムやステインを効率的に除去することができるため、歯面への損傷を最小限に抑えることができます。さらに、エアポリッシングは、従来の方法ではプロフェッショナルケアが難しかった矯正装置やインプラント周りといった補綴装置周囲にも対応可能で、患者さんの口腔衛生の向上に寄与します。 今回は、組織へのダメージやチェアタイム、仕上がりなどを患エアポリッシングは歯にやさしいクリーニング方法従来の方法に比べ、歯面を傷つけずに効率よく短時間でクリーニングできるエアポリッシングで痛みを感じることはほとんどない49エアポリッシング
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