はじめにの違和感だったり、咬合痛だったりする場合もあります。さらに、歯科医療従事者間でも、「しみる」という状態に対する認識が異なることもあります。そのため、まず「歯がしみる」とはどういう状態なのか、そして「象牙質知覚過敏」の正確な定義は何かを明確にする必要があります。 本特集は、すべての「しみる」という訴えへの対応を網羅することを目指してはいません。むしろ、あまたの「しみる」という訴えのなかから、象牙質知覚過敏を選別して、有効な対応を選択できるようになることを目的としています。 「歯がしみる」は、患者さんが歯科医院を受診しようと 「歯がしみる」と聞くと、「象牙質知覚過敏」を連想する24思う主要な理由の1つです。歯の喪失に直結するわけではないですが、「歯がしみる」はQOLを低下させます。そのため、主訴を改善することができなければ、患者さんとの信頼関係の構築が難しくなります。読者は多いと思います。しかし、象牙質知覚過敏は「歯がしみる」という主観的な訴えにつながる状態の一部であり、鑑別診断の対象はたくさんあります。また、「歯がしみる」という患者さんの訴えをよく聞いてみると、実際は歯肉特集1歯髄炎Cracked toothsyndromeDr.とDHで共有したい知識編それってホントに象牙質知覚過敏?歯がしみる!
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