Illustration:河原奈苗August 20 2 5 vo l.4 9士として働いているのですが、日本摂食嚥下リハビリテーション学会でご活躍されている先生と一緒に仕事をするようになったことが、認定取得を目指すきっかけでした。それまで、そういった学会があることも、歯科衛生士が認定を取れることも知らなかったのですが、それを知ったとき、「自分がかかわっていることは、専門的な分野なんだ」と実感できました。そこから「自分も挑戦してみようかな」という気持ちになり、認定取得に向けて勉強を始めました。ともあり、2011 年に日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士を取得しました。その後、日本歯周病学会認定歯科衛生士も取りたいと思っていたときに、先輩が取得したことも後押しとなって、私も挑戦を決め、勉強を始めました。ている医院に勤めていて、院長先生に「インプラント専門歯科衛生士という資格があるよ」と教えてもらいました。インプラント治療をしているなかで知秋山 私は「嚥下」という少し珍しい分野で歯科衛生佐野 私の勤めている医院は歯周病専門医というこ植松 私は、インプラントや咬合再構成を得意とし識が足りないと感じたことがあり、もっと最新の治療を学びたいと思って認定にチャレンジしました。家事を全部終わらせてから勉強していました。日本摂食嚥下リハビリテーション学会の認定は、e ラーニングを半年でだいたい 70 セッション受講しなければならないのがすごく大変で……。家で問題を解いてわからなかったところは、翌日、先生に見てもらっていました。参考として使っていたのは、eラーニング対応の説明テキストです。全部で 6 冊あって、分野が広く、歯科衛生士の国家試験と似ていました。専門性の高まりとともに注目が集まる“認定歯科衛生士”。認定を取りたいと思っていても、「どうやって取るの?」「何から始めればいいの?」といった疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。今回は、最近、認定を取得した3名の歯科衛生士の方々にお集まりいただき、認定取得を目指したきっかけや、学びの過程、現場で感じた変化などを語っていただきました。認定を目指している方にとって、認定取得に踏み出すきっかけになれば幸いです。(編集部)秋山 私は子どもがいるので、お昼休みや仕事後に―――まずは、皆さんが認定を取得しようと思ったきっかけについてお聞かせください。―――皆さん普段の診療や子育てなどお忙しいかと思いますが、いつ勉強していたのか、どのくらい勉強していたのか教えてください。89
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