歯科衛生士 2025年9月号
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説明のPOINT49Illustration:高村あゆみSeptember 2 02 5 vo l.4 9山城崇裕Tak ahiro Yamashir oやましろ歯科口腔外科[福岡県]院長・歯科医師日本口腔外科学会認定専門医日本口腔科学会認定医[第8回]する理解に大きな隔たりがあると思います。患者さんが怖い思いをしているときに、こちらが一生懸命説明しても、伝わらないことがあったり、家に帰った後は忘れたりするものですので、患者さんにもわかりやすく、頭に残るような説明が必要です。 そして、患者さんにできないことを求めてもいけません。何度も来院することができる方なのか、やわらかい食事を準備できる方なのか、ブラッシングをちゃんとできる方なのか、ご家族に説明しないと理解ができない方なのか、それぞれの患者さんに合った説明ができるようになりましょう。腫れや痛みのピークは2~3日で1週間かけて引いていく抜歯した部分は数ヵ月かけて治っていく食事は麻酔がとれてから摂り、歯磨きはできる範囲で 抜歯は歯科治療の中でもっとも多い外科処置といわれています。簡単に終わる抜歯もあれば、骨を削って時間がかかる抜歯もありますし、麻酔が効きにくい場合もあります。抜歯後もすべて問題なく終わるわけではなく、腫れたり、痛みが続いたりさまざまです。患者さんにとって、抜歯はとても恐怖を感じる外科処置の1つです。 患者さんに「痛くないけれど抜かなければならないのですか?」という質問を受けることがあります。抜歯は患者さんにとって大きな損失ですので、大きな精神的ダメージを受けることは間違いありません。われわれ歯科医療職と患者さんの間には、治療に対痛くなる前に抜歯したほうがよい出血の程度に合わせて対応する抜歯当日は運動を避ける抜歯に対して不安を抱える患者さんに安心してもらえる説明をしましょう。P.50P.51P.52P.53P.54P.55患者説明用シート抜歯

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