歯科衛生士 2025年12月号
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PICOを使うと、こんなに違う!検索知りたいことを       でカンタンに探す方法検索 PICOは、それぞれPatient(患者、以下P)・Intervention(介入、以下I)・Comparison(比較、以下C)・Outcome(結果、以下O)の頭文字を表しています。PICOは主に介入研究に用いられ、特定の介入方法が与える影響と効果を評価するために用いられています。 本特集では臨床の疑問をPICOの4つの構成要素に整理4□□構成要素□疑問□定式化□□PICOして、情報収集のための検索が可能な形に定式化するために活用したいと思います。表2に従ってそれぞれの要素の特定が終わったら、「どのような患者に(P)、どのような評価・治療をしたら(I)、何と比較して(C)、どのような結果になるか(O)?」という4つの要素に定式化します。表2 PICOで得られるキーワードPatient(患者)●歯周病患者●初期う蝕を多数もつ患者などIntervention(介入)●非外科的歯周治療を行う場合●フッ化物塗布を行う場合などComparison(比較)●外科的歯周治療を行う場合●フッ化物塗布を行わない場合などOutcome(結果)●4mm以上の歯周ポケットの減少●う蝕の進行抑制など  の特定目の前の患者さんの性別や年齢などの背景を明確にします。そして、どのような患者さんなのか具体的に示すために、患者さんの疾患や病態、症状なども明確にします。さらに、患者さんの年齢によって介入の選択肢が異なる状況がある場合には、年齢を含める場合もあります。  の特定介入の結果をどのように評価するか、結果として起こり得るアウトカムとなります。ここには、患者さんにとって望ましい結果と望ましくない結果を含めます。望ましい結果は抑制率や減少率などとなり、望ましくない結果は有害事象、負担などが含まれます。  の特定患者さんに対して行う介入の内容を特定します。  の特定Iと比較したい別の介入を示します。ここでは、何も介入しないという選択もあります。PICOキーワードの例77December 2025 vol.49

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