JAO[Journal of Aligner Orthodontics]日本版 2025年No.3
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森本洋孝 MORIMOTO Hirotaka, DDS.大阪心斎橋MA矯正歯科 〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場3丁目10-11 FPG links SHINSAIBASHI 7F 連絡先 E-Mail: info@shinsaibashi-kyousei.comキーワード Invisalign First、小児矯正治療、口蓋拡大システム(IPE)Journal of Aligner Orthodontics 日本版 | 2025 vol.5 issue 3て重要なメンターや仲間との出会いがあり(図1b)、筆者の臨床および臨床哲学は大きく変わった。こうした背景と経過を経て、また臨床経験を重ねたことから、あまりつまびらかにされてこなかった小児用アライナー矯正治療のコツと注意点についてある程度把握・整理できたように思う。 本稿では、筆者が用いるInvisalign Firstに基づいて小児用アライナーシステムの臨床応用について概説し、症例供覧を通してより精度の高い治療の実践に役立つ情報を提供したい。他のシステムを使っている読者にも、ヒントとなればこのうえない喜びである。ab69森本洋孝図1 a:アライナー矯正治療で協働する筆者(左)と父親。b:多くのメンターと仲間に恵まれ、学ぶモチベーションを高く維持できる。日本版オリジナルページメソッドプレゼンテーション & 症例報告 筆者の両親は小児歯科医および矯正歯科医である。その影響で筆者の小児歯科や小児矯正治療に対する関心と理解は深まり、その重要性を非常に重く感じている(図1a)。そうした筆者の臨床実践において、デジタル矯正技術に基づく小児用アライナーシステムの登場と導入は重要な転機となった。そして近年のオンラインセミナーの充実により臨床技術や専門知識へのアクセスが容易になったことも、デジタル技術進化の恩恵といえる。そうしたセミナーなどでは、筆者にとっはじめに森本洋孝小児用アライナーによる 矯正歯科治療のコツと注意点

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