nico 2025年2月号
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2025年2月号15ダメになった神経の除去は精密な作業。ときには何回かに分けて行うことも。 「ファイル」という細長い器具を根管内に挿込み、細菌感染を起こしてダメになった神経を可能な限り除去していくのですが、このとき●根管の本数が1本だけ ●根管の形がまっすぐの歯なら比較的短時間で終わります(たとえば前歯は根管が1本で形もまっすぐです)。しかし、●根管が何本もある●根管の形が曲がっていたり、枝分かれしている歯は、処置に非常に時間がかかります(大臼歯は根管が何本もあります)。根管の本数が多ければそれだけ時間がかかりますし、曲がったり枝分かれしている根管には器具が入りにくいです。 そのため、1回ではすべての根管内の神経を除去し切れず、「残りの根管は次回にしましょう」となることもあります。お口を開け続けてもらいますので、患者さんも疲れてしまいますしね。根管内をきれいに除去する器具。いろいろな細さのものを使い分けます。根管内から細菌感染を起こした神経が取り除かれました。専用の器具(ファイル)で、根管内のダメになった神経を除去します。根管の数だけ同じ処置を繰り返します。ファイルダメになった神経の除去除去完了細菌に感染してダメになった部分を43さし歯の根の治療

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