じ次視(体温などを調節する部分)しょうちゅうすうまっしょうしょう2025年8月号37をやわらげる)と解熱(熱を下げる)の両方の作用分(視●アセトアミノフェン(カロナール®) 解熱鎮痛薬は、ふだん「鎮痛薬」と呼ばれることが多いですが、熱を下げる目的で用いるときは「解熱薬」と呼ばれます。鎮痛(痛みがあるので「解熱鎮痛薬」と呼んでいます。炎症を抑える効果はありません。 解熱鎮痛薬は、脳の中の痛みや熱を感じたり調整したりする場所(中イプのお薬です。痛みに対しては、痛みの信号を伝える神経の通り道をしずめることで、痛みを感じにくくさせます。また、熱に対しては、脳の中にある「体温などを調節する部)」に働きかけて熱を下げます。 ただし、このお薬は炎症で腫れている部分そのものには、ほとんど効きません。おもなお薬)に働きかけるタNSAIDs(エヌセイド、エヌセイズ)と表現される 非ステロイド性抗炎症薬は、英語の略称でこともあります。このお薬は、鎮痛作用のほかに消炎作用(腫れや赤みなど炎症を抑える働き)、解熱作用もあります。 非ステロイド性抗炎症薬は、おもに痛みの原因がある場所(末)に働きかけるタイプのお薬です。シクロオキシゲナーゼ(COX)という体の中の酵素の働きを抑えることで、「プロスタグランジン」(痛みを強くする物質)の働きを抑えます。結果、痛みがやわらぎます。 ただし、脳の痛みを感じる場所(中枢)への作用はそれほど強くありません。おもなお薬枢梢しかぶ床下部しかぶ下床部たい体やせいいち性野一(痛みを感じる部分)かく覚かん感●ロキソプロフェンナトリウム(ロキソニン®)●ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン®)視床(痛みの中継点)解熱鎮痛薬が作用する(鎮痛作用)解熱鎮痛薬と非ステロイド性抗炎症薬が作用する(解熱作用)非ステロイド性抗炎症薬が作用する(鎮痛作用と消炎作用)痛みを伝える神経歯 医 者 さん で 処 方される痛み止め❷非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)歯 医 者 さん で 処 方される痛み止め❶解熱鎮痛薬お薬が働きかける場所
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