nico 2025年9月号
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誤ZZZ誤嚥性肺炎という言葉自体はよく知られていますが、「お口の中の細菌」が誤嚥性肺炎を引き起こすというのは、意外に認識されていないようです。「間違って気管に入った食べ物」が原因だと思っているかたも少なくありません。2025年9月号37なります。健康なかたでは、細菌を誤嚥したとしても必ずしも誤嚥性肺炎を発症するわけではありませんが、避難所生活など、被災時には体力が落ち免疫機能も低下しやすくなります。そのため、とくにご高齢のかたは、誤嚥性肺炎になるリスクが高まります。 ですから、非常用持出袋にはお口のケア用品を入れて、お口を清潔にできるようにしておいてほしいのです(入れ歯をお使いのかたは、入れ歯のケア用品もお忘れなく)。嚥性肺炎とは、唾液や食べ物などが誤って気管に入り、それに含まれる細菌によって引き起こされる肺炎のことです。お口の中の細菌が肺へと入り込むことで起こるため、予防にはお口の中が清潔であることが重要になります。しかし、水が不足しがちな被災地では、歯みがきや入れ歯のケアが十分にできず、お口の中の細菌が繁殖しやすくなります。 くわえて、被災時には通常の食事ができなかったり、ふだんの生活とはかけ離れた生活環境でストレスも多く唾液とともに細菌が気管に流入(=誤嚥)細菌が気管から肺に入り込む体力が低下していると細菌が肺で繁殖する誤嚥性肺炎!起きているときだけでなく、むしろ寝ているときに、唾液を介して細菌が肺に入り込むことが多いのです。. . .お口を清 潔にして誤嚥性肺炎を予防しよう!被災時こそお口のケアが

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