矯正治療ってなぜ必要?矯正治療のおもな目的った歯並びや噛み合わせは、お口本来の機能を発揮することが可能となるだけでなく、全身の健康にもつながります。美容面や審美的な改善に限らず、咀そ嚼しゃく・嚥えん下げ(噛んで飲み込む)機能の向上や健康の増進を目的とし、矯正治療は行われます。 矯正治療を受けると、●食べ物が噛みやすくなる●口元の印象が変化する●滑舌、発音がよくなる●歯みがきがしやすくなる●成長、発育への 悪影響を軽減できる●気持ちが軽くなるなどのポジティブな変化が期待できます。整齢や症状により治療の目的は異なってきます。とくに発育途上にあるお子さんでは、歯の生えかわりや、あごの骨の発達など、個人差があります。それぞれの状況に応じて、あごの骨の成長を整える装置の使用や、お口周囲の筋肉のトレーニングなど、適切な治療介入をすることにより、正常な発育に誘導することができます。 成長過程で行う矯正治療では、●不正咬合(悪い噛み合わせ)によるトラブルを回避することができる●大人にくらべ歯が動きやすく、痛みも感じにくい傾向にある●治療の範囲、期間が少なくすむことがあるなどのメリットがあります。年く(うまく)噛めない」と感じる原因には歯並びが関係していることも少なくありません。年齢を重ねることによる認知機能の低下などと同様、噛む力や飲み込む力、お口周囲の筋肉の連動性は年とともに衰えていきます。お口から始まる機能の低下が全身的なフレイル(心身の虚弱)の先駆けとなることは近年、盛んにいわれるようになりました。 こうしたリスクを予防・回避するためにも、歯並びをあらかじめ望ましい形に整えておくことが重要となります。年齢に関わらず矯正治療に取り組むことには大きな意義があります。よ見た目だけじゃないのか〜14
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