図4 a SRP後の口腔内写真図4 b 歯石除去後に発行した歯ブラシ処方箋103PART4 歯ブラシ処方箋の使い方図3 b 初診時の口腔内写真歯間部には多量の歯石沈着が認められる。歯肉の発赤・腫脹が著しい。歯ブラシ、デンタルフロスを処方し、歯ブラシ処方箋を用いて使用方法を説明した。歯肉の腫脹が改善し、下部鼓形空隙が広くなったため、効率的にプラークコントロールするために歯間ブラシを処方した。また、歯ブラシとデンタルフロスでは落としきれない切縁隅角のプラークにピンポイントで当てるため、ワンタフトブラシを追加処方した。歯肉の発赤・腫脹が改善して下部鼓形空隙が広くなり、切縁付近に歯石が再沈着している(矢印部)。隣接面のプラークを落とせないため、歯間ブラシとワンタフトブラシを追加処方。歯間ブラシを処方しました(図 4 b)。また、患者さんから「切縁付近に歯石が沈着しやすく気になる」と訴えがあり、フロスでは歯石の再沈着を防ぐことができないと判断してワンタフトブラシを処方しました(図 4 b)。 歯石が沈着しやすい部位ですが、プラークコントロールは良好です。歯肉は炎症がない状態で、今後も良好な状態を維持できるように継続的に管理しています。 初診時、歯間部には多量の歯石沈着が認められ、辺縁歯肉は発赤・腫脹していました(図 3 b)。まずは歯ブラシ、デンタルフロスのみでどこまでプラークコントロールが可能かを試してみました(図 3 a)。 歯石除去後、歯間乳頭の腫脹が改善すると下部鼓形空隙が広くなりました(図 4 a)。歯ブラシとデンタルフロスでは隣接面のプラークコントロールが改善しなかったため、
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