chapter16 図08abcchapter16 図08abc090209021610902 ▶水平埋伏では,ラウンドバーにてガターリングし(図5a),フィッシャーバーで歯を根分岐部方向に分割する根を抜去する際,歯頸部で歯根を露出させることが効果chapter16 図08abc ▶水平埋伏の離開根では,歯冠分割後に必ず歯根を分割する(図 6,7).この工程が,離開根を抜歯する際のいちばんの鍵となる. ▶根分岐部の分割には,通常はタービンバーで分割するが,困難な場合ではラウンドバーやフィッシャーバーでもよい.また,平ノミを使用してもよい.両刃ノミ,または片刃ノミを使用するが,片刃の場合は,斜面は下向きにすることが重要である. ▶歯根の分割は,歯冠分割後の断面の中央から根分岐部を狙うことが推奨されているが,必ずしも歯冠分割後の断面の中央から,根分岐部を狙わなくてはならないものではない.これができるのは埋伏歯の歯軸がある程度る(図 5c).この際,干渉する場合には,根間中隔をラウを表す.遠心根を抜去後に残存した近心部を歯冠分割すンドバーにて削除する.立っている場合であり,埋伏深度が深い場合や,水平に埋伏している場合は不可能である. ▶仮に根分岐部を分割できたとしても,根湾曲が強い場合はとくに,2 根がぶつかって出にくい.歯根が 2 つに分かれればよいので,背面グルーブを作成,あるいは背面グルーブを延長して遠心根上部から分割する(図 7).延長することによって広い視野が確保でき,確実に分割ができる. ▶また,遠心根上部から分割は,この深部は近心根があるのみなので,下顎管の損傷のおそれはなく,安全に分割を行える.が(図 5b),太めのフィッシャーバーが有利である.遠心図 5a ガターリング.この際,歯頸部は歯根まで明示する.③水平埋伏CHAPTER 18 湾曲根・離開根の智歯の抜去 abc智歯抜歯テクニックコンプリートガイド抜歯後のケア画像の撮影・診断と,麻酔上顎智歯の抜去はまる形態の智歯の抜去抜歯後のトラブルの予防・対応下顎智歯の抜去図 5b 遠心根の抜去と歯冠分割.図 5c 近心根の抜去.
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