IOSのための支台歯・窩洞形成と歯肉圧排
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◎△××△○○◎◎○◎○○○○◎○△○×△△◎◎△4. 歯肉圧排方法の種類と選択基準 (Part 3-234 参照)表 1 各圧排法の特徴と適応症の比較塩化アルミニウム硫酸鉄⃝圧排糸やプロビジョナルレストレーション等 で物理的に辺縁歯肉を排除する方法⃝力加減・ 時間管理に注意が必要⃝収斂作用のある薬剤で歯肉溝を拡大⃝滲出液や出血を抑制する⃝硫酸鉄、塩化アルミニウムで特性が異なる⃝薬剤を含浸させた圧排糸で機械的・薬物的作用を併用する方法⃝臨床でもっとも多用されている⃝電気メスやレーザー等で辺縁歯肉を切除⃝侵襲が大きい点に注意械・化学的圧排法がある(表 1)。 18 ページで紹介したように、歯肉圧排による弊害も起きかねないため、圧排法について理解するとともに、それぞれの症例に適した圧排法を選択することが基本である(図 6)。外科的圧排法止血効果操作性審美領域印象材への影響歯肉ダメージ選択ポイント⃝歯周組織の健康状態、炎症の有無⃝審美性の要求度(前歯部・臼歯部)⃝歯肉溝の深さ、フィニッシュラインの位置⃝出血、滲出液のコントロールの必要性⃝歯肉のバイオタイプ(厚み・形態)⃝処置の所要時間、緊急性72機械的圧排法化学的圧排法機械・化学的圧排法◎=優 ○=良 △=可 ×=不可Part 3 IOS のための歯肉圧排 歯肉圧排方法には、機械的圧排法、化学的圧排法、外科的圧排法および機械的と化学的を併用した機

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