パノラマ診断_パーフェクトガイド
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 さて,ここまで呪文のように「パノラマパノラマ……」と書いてきましたが,そもそも言葉としての”パノラマ”とは一体どういった意味なのでしょうか? この言葉を辞書で引くと,見渡す限りの広々とした風景や全景といった意味を指すようです.まさにそのとおりで,パノラマは図1のような,通常の写真よりも水平方向に広い範囲を撮影できる写真のことを指します.1枚の静止画像として撮影する一般的な写真とは異なり,カメラ自体が動きながら撮影を行うことで,連続的に細かい写真がつなぎ合わされ,より広い範囲の情報を記録することができます. パノラマは,私たち歯科医療従事者にとって最適な撮影技術です.というのも,歯列弓自体が湾曲しているため,パノラマではその撮影技術を応用して,1枚のフィルム上に,歯だけでなく,顎骨,鼻腔,上顎洞,顎関節などの周辺組織まで含めた広範囲の状態を,いちばん見たい方向から写し出すことができます.そのため,一口腔単位での診断を行いたい成人の患者さんの症例はもちろん,乳歯列期や混合歯列期の萌出状態を確認する際にも適しており,さまざまな年代や診療目的に対応できる撮影方法なのです! ただし,断層域を活用しているという特性上,画像が不鮮明になったり,構造物が重なって写ったりすることがあります(18ページ・2-2参照).また,撮影時間も10〜15秒程度とやや長めになるため,これらの点を考慮して使用する必要があります.そもそもパノラマって?2-1図1 筆者が撮影したパノラマ写真.筆者の医院の近くの名古屋駅周辺を撮影してみました!2-1そもそもパノラマって?パノラマとは?パノラマの撮影原理と見え方撮影原理からひも解くパノラマ撮影時のポイントパノラマで診る!1歯単位の診断症例をとおして診る!パノラマの活用方法パノラマで診る!歯列単位の診断16

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