Quintessence DENTAL Implantology 2024年No.6
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 インプラント治療が、治療における埋入手術が最優先課題であった「外科主導型」から、術前に治療ゴールを明確化し、そのゴールに向けてインターディシプリナリー・アプローチにより治療を進めていく「補綴主導型」に変遷して久しい。インプラント治療では、患者のQOL向上を達成するために健全な周囲軟組織、咬合の安定などとともに高度な審美性も要求されるようになった。 インプラント治療の成功には、特にインプラントポジションが重要であるといわれるが、その理想的な埋入位置に関しては、先人たちの多くのドキュメンテーションにより現在すでに明らかになっており、正確に埋入するためのツールや環境も整いつつある。一方、この正確に配置されたインプラントの上に収まる上部構造の材料や形態に関しても議論は進み、ある程度のコンセンサスは得られてきている。8Quintessence DENTAL Implantology─ 0892大特集インプラントと上部構造のあいだ

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