The International Journal ofOral&Maxillofacial ImplantsFOCUS ONKEY WORDS:粘膜貫通部の表面性状、骨吸収、インプラント、軟組織付着、粘膜貫通型インプラント大特集関連論文Influence of the Transmucosal Surface of Dental Implants on the Soft Tissue Attachment Level and Marginal Bone Loss in Preclinical Studies:A Systematic Review Int J Oral Maxillofac Implants. 2024 Feb 27;39(1):173-83Paul S/Nesic D130Quintessence DENTAL Implantology─ 1014ントを埋入した実験動物I(介入):改変型の表面性状の粘膜貫通部を有するインプラC(比較対象):基本的な表面処理の粘膜貫通部を有するインO(結果):JE付着、CT付着、MBLント/アバットメントプラント/アバットメント抄訳/園山 亘、窪木拓男岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 インプラント再生補綴学分野緒言 インプラント周囲粘膜は、インプラントの粘膜貫通部と接触し、天然歯の生物学的幅径に類似したタイトな封鎖状態を形成する。この封鎖のおもな機能は、辺縁骨を細菌学的、化学的、または機能的刺激から保護することである。本研究の目的は、可能な限り天然歯と近しい長さ1.5mm以下の接合上皮(JE)付着の形成、1.25mm以下の結合組織(CT)付着の形成、0.75mm以下の最小限の辺縁骨吸収(MBL)を可能とする粘膜貫通部の表面性状を、前臨床研究において特定することであった。材料および方法プロトコルと包含基準 「インプラントの粘膜貫通部の表面性状は、上皮組織と結合組織の付着およびMBLにどの程度影響するか?」というクエスチョンに回答するためのプロトコルを作成した。このプロトコルは、PRISMAステートメントに従った。PICOは次のとおりである。P(対象):軟組織が付着しうる粘膜貫通部を有するインプラ電子検索とバイアスリスクの評価 MEDLINE/PubMed、Embase、CochraneLibraryの3つのデータベースを用い、1960年〜2021年12月までの間の文献検索と、手動による文献検索も行った。2名の査読者がそれぞれ論文の評価を行い、意見が異なる場合はディスカッションによって合意を形成した。重複を除外した結果、2,139件の論文が特定され、最終的に28件の研究が解析の対象となった。28件の研究結果の質は、実験動物を用いた介入研究におけるバイアスリスクの評価のためのコクラン共同体の推奨アプローチに従って評価した。評価項目と統計解析 軟組織の創傷治癒は、これまでの報告に基づき、最初の2週(初期)、4〜8週(中期)、12〜24週(後期)、および36〜72週(成熟期)のタイムラインに従って分類、評価した。対象とインプラントの粘膜貫通部の表面性状が軟組織付着と辺縁骨吸収に与える影響:前臨床研究を対象としたシステマティックレビュー
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