Quintessence DENTAL Implantology 2025年No.2
2/9

P.12蓮池 聡P.78P.18P.28P.38P.48P.58P.68岩野義弘斎田寛之大月基弘大久保恵子片山明彦山口文誉臨床論文0191 ─Vol.32, No.2, 202511 抜歯を決定するための基準は一律でなく、抜歯を考慮する歯にかかわる直接的および間接的要因が大きな影響を及ぼす。(中略)歯周病罹患歯を積極的に抜去しインプラント治療を行った場合、保存的治療法を行った場合と比較し、咀嚼機能の回復や残存歯の延命が明らかに改善されるのか、またインプラント治療以外の補綴処置では歯の延命効果は得られにくいのか、といった点を明確にした研究はまだない つまり、歯周病患者に対するインプラント治療では詳らかになっていない、臨床家が治療選択に悩む項目が複数存在すると考えられる。すなわち、(1)抜歯基準、(2)歯周外科治療の適応・不適応、(3)インプラント体の選択基準(ティッシュレベルかボーンレベルか)、(4)角化粘膜を獲得するための軟組織造成(移植)の有無、である。 そこで本特集では、後継企画として「歯周病患者に対するインプラント治療Ⅱ」と題し、上記4つの項目について症例をとおして臨床家たちの考えを明らかにし、現時点で得られる真実に近い臨床の解に迫ってみたい。(編集部)Index概 論総 括

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る