0719 ─ Vol.32, No.5, 2025 11患患者が訪れる可能性があり、決して人ごとではない。 インプラント周囲炎の根本的な問題は、依然として確立された治療法が存在しないことである。そのため「予防が重要」という点が強調され、多くの臨床家が注意を払いながらインプラント治療の外科処置および補綴処置を行っているものの、インプラント周囲炎を完全に防ぐこともまた難しい。 インプラント周囲炎への対応は、まず原因因子および増悪因子を把握し、非外科的に治療を行う。それだけで改善すればSPIC(supportive peri-implant care)へと向かうが、改善しなければ切除療法や再生療法をはじめとする外科的治療を行う。この外科的治療において、近年精度の高い結果が出始めている。そこで、本企画ではインプラント周囲炎の治療における非外科的および外科的治療について、症例をとおして成功のポイントを語っていただく。(編集部)
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