QDT Vol.49/2024 November page 1248大河:1990年代の終わりごろからラミネートベニアには注目しており、当時から徐々に臨床で試してきました。しかし、当時は接着のプロトコールが確立しておらず、またセラミック材料も発展途上であり、予後を見通すことはできない治療であるという認識でした。ですが、当時はバブル経済の最中で、美容歯科的な企画主旨: 小社2024年9月の新刊として『イノベーション・オブ・ラミネートベニア 20年の臨床と研究が示す価値』が刊行されました。本欄では、その著者の大河雅之氏(東京都開業、日本臨床歯科学会東京支部長/理事長幹事)に、ラミネートベニアとの出会いから本書の読みどころまでを語っていただきました。なお、ここでは「新聞Quint」2024年11月号に掲載した内容を編集する前の、ロングバージョンを掲載いたします。(編集部)60QDT Special InterviewQDT Special Interviewニーズが高かったことも確かでした。ラミネートベニア以外にも、審美目的のメタルセラミッククラウンの症例も多かったですし、そこでは現在ではみられないような便宜抜髄やキャストダウエルコアによる支台築造が行われていて、とても現在のMI重視の風潮からは信じがたいものでした。大河雅之 Masayuki Okawa歯科医師・代官山アドレス歯科クリニック東京都渋谷区代官山町17-1 代官山アドレス ザ・タワー301(聞き手:編集部)先生とラミネートベニアとの出会いは?『イノベーション・オブ・ラミネートベニア20年の臨床と研究が示す価値』刊行によせて─著者・大河雅之氏が語るラミネートベニア修復へのモチベーションと本書の読みどころ─
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