QDT 2024年12月号
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クロスマウントテクニックオープンバイトレコードを利用したクロスマウントテクニック病的に偏位した下顎位 → 中心咬合位クローズドバイトレコードを利用したクロスマウントテクニックQDT Vol.49/2024 December page 1342図1 咬合再構成におけるクロスマウントテクニックには、オープンバイトレコードを利用したクロスマウントテクニックと、クローズドバイトレコードを利用したクロスマウントテクニックの2つの目的と方法がある。40中心咬合位 → 中心咬合位クロスマウントテクニックにおける2つの目的と方法症例を通じて解説した。2つ目は、病的に偏位した下顎位を中心咬合位へ収束させるためのオープンバイトレコードを利用したクロスマウントテクニックで、今回はこちらについて解説させていただく。  まずは、この2つの必要性についてご理解いただくために、咬合再構成の流れを整理したい。粟谷英信歯科医師・姫路駅前グランツ歯科兵庫県姫路市南畝町2-50 オーパスビル3F藤尾 明(ラボサイド工程)歯科技工士・AXIA DENTAL TECHNOLOGY兵庫県加古川市加古川町粟津55-7Feature article #2はじめに 前編では、クロスマウントテクニックの有用性とその具体的な手技に関して、歯科医師サイドと歯科技工士サイドに分けて解説した。 前編でも述べたが、クロスマウントテクニックには2つの目的と方法がある(図1)。1つ目は、中心咬合位を踏襲するために行うクローズドバイトレコードを利用したクロスマウントテクニックであり、前編にて咬合再構成におけるクロスマウントテクニックの有用性とその手技について後編:オープンバイトレコードを利用したクロスマウントテクニック

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