ab連載 QDT Beginners Manual for Dentist リマージング井上 謙Ken Inoue 前回(11月号)は上顎第一大臼歯を例に挙げ、プロビジョナルレストレーション(以下プロビジョナル)のリマージングのステップについて、「従来の即時重合レジン(以下即重レジン)を用いた方法」と「フロアブルコンポジットレジンを用いた方法」を模型を用いて示した。今回は、基本である「従来の即重レジンを用いた方法」について、実際の臨床例を示して、より実践的にステップを解説していく。また、最後に筆者がリマージング時に用いている器材を紹介する。 以下に、₆の最終支台歯形成(フィニッシュラインの仕上げ形成)とプロビジョナルのリマージングについて、ステップを示し、確認していく。①プロビジョナルは即重レジンで製作されているため、リマージングも即重レジンを用いて行う。②臼歯部は歯肉縁下深くにフィニッシュラインを設定することが少ないため、リマージングの難易度は前歯部に比べて低いことが多い。歯科医師:I DENTAL CLINIC岡山県岡山市北区東中央町1-15-1F74QDT Vol.49/2024 December page 1376図1a、b 支台歯のフィニッシュラインに修正を加えた際は、必ずプロビジョナルのリマージングを行い、マージン部を再度適合させる必要がある。はじめに連載QDT Beginners Manual for Dentist今回のポイント第4回(最終回) 上顎第一大臼歯のプロビジョナルレストレーション(後編)~臨床例~リマージング
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