QDT 2024年12月号
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1abbbaacc2プロビジョナル頬側マージンの3外側からのレジン添加、プロビジョナルの撤去MovieMovie第4回(最終回) 上顎第一大臼歯のプロビジョナルレストレーション(後編)75QDT Vol.49/2024 December page 1377図2a、b 本誌5~8月号の連載「歯肉圧排」で解説した方法を用いて歯肉圧排を行い(プレコードおよびプライマリーコード)、圧排下で₆頬側の歯肉縁下の仕上げ形成を行った。本症例では、頬側と近遠心隣接面へのトランジショナルエリアのみに仕上げ形成を加えた。図3a~c プレコード、プライマリーコードとも外し、プロビジョナルの頬側のマージン部をさらに1~2mm程度削除し、レジンを流すスペースを作る(a、b)。さらにプロビジョナルのマージン付近の内外面を一層削除し、新鮮面を出し、接着材(例:トクソーアクリルプライマー、トクヤマデンタル)を同部に塗布する(c)。図4a~c 支台歯のフィニッシュラインの頬側に分離材を塗布し(a)、プロビジョナルを支台歯に戻す。支台歯のフィニッシュラインとプロビジョナルのマージンの間のギャップ部に即重レジンを筆積みで添加する(b)。このステップでは、必ずプロビジョナルを支台歯に戻した状態で外側からレジンを足すことが重要である。添加したレジンが完全に硬化するまで歯冠側からしっかりと押さえておく。外側からレジンを足すことによって、プロビジョナルの浮き上がりは起こらない。硬化後、クラウンリムーバーなどを用いてプロビジョナルを撤去する(c)。※100ページのアプリを起動してMovieマークの付いた写真にかざすことで動画の閲覧が可能。ステップの紹介歯肉縁下形成(フィニッシュラインの仕上げ形成)削除、新鮮面の露出

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