1abdceabc2前歯部接着時のラバーダム防湿法第4回(最終回) 修復装置の接着時におけるラバーダム防湿法81QDT Vol.49/2024 December page 1383図1a~e ₄~₇の歯にラバーダムを装着する。₆に関してはこのままオーバーレイを接着できるだろう(a)。₅のベニアレイに関しては、頬側にフィニッシュラインがあり、ラバーダム防湿のみでは十分に排除できない(b)。そのため、ラバーダムクランプ 44(デンテック)を使用してフィニッシュラインを露出させる(c)。#44のクランプでは安定性に欠ける場合は、コンパウンド、シリコーン、レジンなどで固定する。 筆者が臨床でよく用いるクランプの固定法をd、eに示す。本例の₇のように遠心に設置されているクランプとフロスで結紮し(d)、コンポジットレジンで固定する。eは接着の準備が整った状態である。図2a~c 前歯部で1歯ずつ接着する場合のラバーダム防湿法を示す(a)。作業がしやすいよう、広い範囲にラバーダム防湿を行う(b)。最低でも第一小臼歯から反対側の第一小臼歯までラバーダムを装着する。bでは形成した歯のフィニッシュラインが見えていないため、クランプを用いてラバーダム上に露出させる。接着時にバタフライ型のクランプ(ラバーダムクランプ 212SA、ヒューフレディ)などを使用する際は、開いているほうが接着時の挿入方向側となる(c)。他にも接着する歯がある場合は、クランプを移動させながら行う。※二次元コードで動画の閲覧が可能。接着時のラバーダム防湿法の紹介臼歯部接着時のラバーダム防湿法─1歯ずつ接着する場合─
元のページ ../index.html#8