QDT 2025年1月号
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②2nd step②Final stepQDT Vol.50/2025 January page 0072図1 BPS義歯には商標登録されている証として「BPS」と記されたロゴマークが入れられる。①1st step図2 日本におけるBPS認定医取得までのステップ。Kenichi Matsuda歯科医師:医療法人社団ハイライフ 大阪梅田歯科医院大阪大学大学院歯学研究科 有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座 臨床准教授大阪府大阪市北区梅田2-6-20 パシフィックマークス西梅田2F松田謙一 BPS義歯BPS認定医取得連載 義歯臨床の成功率を高めるBPS─その理論とテクニックを整理する─連載(図1)。臨床や技工に用いる材料・機器から人工歯や72―その理論とテクニックを整理する― BPS(Biofunctional Prosthetic System)とは、欧州リヒテンシュタインに本社を置く歯科材料メーカーのIvoclar Vivadent社(以下、Ivoclar社)が開発、商標登録している有床義歯臨床のシステムである床用レジンの重合システムに至るまで提供しているだけでなく、各臨床ステップの手技に関しても提案・教育されている。BPS義歯として患者へ提供するためには、歯科技工士、歯科医師ともに同社が認証している患者実習をともなうコースを受講して、ライセンスを取得する必要がある(図2)。 つまり、単なる材料や機器の提供だけでなく、義歯臨床を成功させるために大切な理論とテクニックにも及んでいる点が特徴であり、世界中で多くの臨床家から支持されている所以ではないだろうか。 そこで、本連載では、そのBPSの発展と理論、そしてテクニックについて解説したいと考えている。義歯臨床の成功率を高めるBPS義歯臨床の成功率を高めるBPSBPSBPSの歴史~なぜBPSは注目され続けるのか~第1回座学認定取得実習ケースプレゼンテーション(2症例)はじめに~BPSとは~

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