QDT Vol.50/2025 February page 0166はじめにノウハウの構築には、デジタルのみではなくハンドメイド(≒アナログ)との組み合わせが必要であり、とくにアナログが重要な鍵になろうと思っている。今後はAIによりデジタルはますます進化し、その分野はやがてAIに移り変わってくるだろう。しかし将来的にも、複雑な工程のデンチャーやインプラントオーバーデンチャー(IOD)・フルマウス・インプラントなどを製作するにおいてアナログは必要不可欠であり、歯科技工士がアナログとCAD/CAMを組み合わせてまとめ、最後はハンドメイドで仕上げることが必須であることは変わらないだろうと思う。なぜなら、補綴装置には最終的な「感覚」がおおいに反映されるからである。 余談ではあるが、とある上場企業では2億円の工作機械で製作した製品でさえも、最後の確認は熟練した旋盤加工職人が行っているという。AIではOKでも実歯科技工士・KNデンタルラボラトリー茨城県日立市田尻町1-31-16-2FSeiya Nakajima中島清史 インプラント技工の中で、ボーンアンカードブリッジをファイナルまで製作する工程は、初診から検査・診断の過程を含め、チェアサイドとラボサイドで多くの連携やステップを踏むことで達成される。その中では必然的にデジタル作業も多く含まれるが、単機能のソフトウェアを使用するだけでは当然難しい。なぜなら、ひとつのソフトウェアのみでは大幅に時間がかかり作業効率が悪く、臨床的ではないからである。 こうした状況に陥らないためには、トータル的にCAD/CAMをどう使い、どのようにプロデュースするかが重要ではないかと考える。そのうえで、ハンドメイドを融合させ、最終的にハンドメイドのみと同等の適合・機能を与えることで所期の目標を達成できることが、完成形であると個人的に思う。 これからのCAD/CAM技工におけるトータル的なKiyoshi Nakajima/奥平大輔 Daisuke Okudaira/中島世陽 Feature article #120前編:ジルコニアボーンアンカードブリッジ製作のためのシェードテイキングおよび歯肉色再現テクニックデジタル技術を駆使した検査・診断からのトータル技工
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