QDT 2025年4月号
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QDT Vol.50/2025 April page 0474印象体から転写された可動域のライン―その理論とテクニックを整理する―Kenichi Matsuda歯科医師:医療法人社団ハイライフ 大阪梅田歯科医院大阪大学大学院歯学研究科 有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座 臨床准教授大阪府大阪市北区梅田2-6-20 パシフィックマークス西梅田2F松田謙一 連載 義歯臨床の成功率を高めるBPS─その理論とテクニックを整理する─連載68(図1)〔転写が薄い場合には模型を外した後、印象体を見ながら書き写しておくとよい〕、トレーライン記入の重図1 印象体に記入した可動域のラインは石膏を注ぐと、模型に転写される。 前回は1日目の概形印象後の診療ステップである、簡易咬合採得について解説を行った。今回は、歯科医師が続いて行うべき、トレーラインの記入について解説していきたい。 これまでに解説したように、BPSにおける概形印象時には粘膜の可動域のラインを印象体に記入しているため、石膏模型には同ラインが転写されており要な基準とすることができる。ただし、術者は必ず模型上で再検討し、トレーラインをアレンジして記入しておくことが重要となる。義歯臨床の成功率を高めるBPS義歯臨床の成功率を高めるBPSBPSトレーライン第4回はじめに

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