QDT 2025年5月号
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1ababab99QDT Vol.50/2025 May page 0635ステップの紹介術前の状態2ワックスアップ31st プレパレーション第3回 360°ラミネートベニア(赤丸部分)。図1a、b コンポジットレジンがオーバーラップしている図2a、b まず模型を採取し、テンポラリークラウンのためのワックスアップをする。歯軸改変のため、唇側を切削し(a)、口蓋側にアドオンしている(b)。反対側同名歯と同程度の唇側レベルにするよう切削した。このイメージをもって形成に臨む。図3a、b ラミネートベニアはエナメル質接着を前提としているが、日本人の歯は欧米人と比較しエナメル質が薄いことが多く、アンダーカットを作らないよう形成していると象牙質が露出してしまうことは多々ある。したがって、可能な限り形成量を少なくしたクラウンが360°ベニアであるという認識で治療をしている。 唇側と切縁にグルーブを入れる(a)。これはあくまで目安である。事前に製作しておいたリダクションガイドを用いて、形成量が足りていない部分をbのように明示して切削し、マテリアルスペースを確保した。細いバーを使用し、マージンが不用意に太くならないように注意する。この日はこの状態でテンポラリークラウンを装着する。

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