1)利点はじめに1.患者可撤性ブリッジにおけるPEEKの利点・欠点色(アイボリー)、②金属アレルギーの心配がない、③イブリッドセラミック)との接着が可能なため修理がで22 2023年12月にクラウン用として保険収載もなされたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)材料は、①歯冠軽量、④適度な弾性を有する、⑤レジン(PMMA、ハきる、⑥十分な耐摩耗性、などの特性を有する。当院では2010年以来、従来の金合金、コバルトクロム合金 症例供覧に先立ち、本項では患者可撤性ブリッジにおけるPEEK材料の利点・欠点について整理しておきたい1、2。製の内外冠などの金属に代わる材料として、ジルコニア、PEEKなどを用いた患者可撤性ブリッジ(二重冠)について取り組んできた(表1)。今回は、こうした各種可撤性ブリッジを応用してきた経緯と、2020年から取り組んできた内冠にジルコニア、外冠にPEEKフレームを用いた症例(PZブリッジ)についてとくに報告する。①生体適合性 非常に生体適合性が高く、アレルギー反応のリスクFeature article #1*1上浦庸司 Youji Kamiura/*1上浦雅司 Masashi Kamiura*2佐藤真光 Manami Sato/*3岩沢 彩 Aya Iwasawa/*3井口佳代 Kayo Iguchi/*3森田有咲 Arisa Morita/*3上浦由莉子 Yuriko Kamiura/*3津崎天音 Amane Tsuzaki*1歯科医師、*2歯科技工士、*3歯科衛生士・医療法人熊澤歯科 上浦歯科クリニック北海道小樽市稲穂2-11-13 協和稲穂ビル5F*2山際泰裕 Yasuhiro Yamagiwa/QDT Vol.50/2025 June page 0696―超高齢社会における欠損補綴―次世代材料PEEKを用いた患者可撤性ブリッジ(二重冠)
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