QDT 2025年7月号
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Kenichi Matsuda歯科医師:医療法人社団ハイライフ 大阪梅田歯科医院大阪大学大学院歯学研究科 有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座 臨床教授大阪府大阪市北区梅田 2 - 6 -20 パシフィックマークス西梅田 2 F松田謙一 QDT Vol.50/2025 July page 0864 前回( 6 月号)は、最終印象の前編として、なぜBPSでは閉口印象なのか、閉口印象の流れや辺縁形成時の患者運動等について、そして印象採得を行う前の必要 前回解説したように、BPSの閉口印象はシリコーン印象材を用いて採得するが、初めにフローの低い印象材で辺縁形成したのちに、フローの高い印象材でウォッシュ印象が行われる。 以前は、Ivoclar Vivadent 社(以下、Ivoclar 社)が提 供 し て い たVirtualと い う シ リ コ ー ン 印 象 材 のHeavy Bodyで 辺 縁 形 成 を 行 い、Light Bodyでウォッシュ印象を採得していたが、残念ながら現在はな準備に関して解説した。今回は印象ステップについてもう少し具体的な解説を行いたい。販売されていない。そこで、Ivoclar 社の日本法人では、現在はPanasil(Kettenbach,白水貿易)という印象材を推奨している。具体的には、辺縁形成の際はパナジル トレー ソフト(あるいはパナジル モノフェーズ シャル コンタクト ライト(あるいは、パナジル イニミディアム)、 ウォッシュ印象の際はパナジル イニシャル コンタクト X‐ライト)を用いる。連載 義歯臨床の成功率を高めるBPS ─その理論とテクニックを整理する─連載64― その理論とテクニックを整理する―義歯臨床の成功率を高めるBPS義歯臨床の成功率を高めるBPSBPS最終印象(後編)第7回はじめに印象材について

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