QDT 2025年7月号
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直径約 5 mm直径約 5 mmのチップで辺縁形成用印象材を盛り付ける(図 1)図 3 口腔内へ挿入し、手 指 に て 一 度 し っ か りと圧接する。2 ~ 3 mm短い65QDT Vol.50/2025 July page 0865図 1 辺縁形成用のローフローシリコーン印象材(パナジル トレー ソフト、Kettenbach,白水チップ先端の太さをそのまま乗せるイメージ。辺縁形成により周囲筋の動きに合わせて辺縁を短縮する貿易)をトレー辺縁に盛り付けている様子。1 .Step 1:辺縁形成用印象材の盛り付け辺縁形成のイメージ2 .Step 2:口腔内への挿入と圧接第 7 回 最終印象(後編)径約 5 mm)がそのまま辺縁に乗るように注意する(図 1)。〔詳細は前回を参照してほしい〕。トレー辺縁は予測される義歯辺縁よりも 2 ~ 3 mm 短い図 2 辺縁形成のイメージを示す。(図 3 )。加圧し続ける必要はないが、トレーが浮かな 前回解説したが、トレー辺縁の長さや咬合平面、バイトリムの接触状態に問題がなければ、いよいよ印象採得のステップへと進むこととなる。 まず、接着材を塗布したトレー辺縁へ辺縁形成用のローフローのシリコーン印象材を盛り付ける。その際は太いチップの先端の太さ(直 その理由は、予想される最終辺縁の位置よりも 2 ~ 3 mm程度短いトレーを利用していることから、印象材で 5 mm程度延長することにより、いったん十分な長さに延長しておき、そこから辺縁形成を行うことで短縮するというイメージを再現しやすくなるためである(図 2 ) 続いて、印象材が口唇へなるべく触れないように注意しながら口腔内へ挿入し、圧接を行う。その際には、一度手指でしっかりと圧接することが重要となるいようにするために定位置に戻すというイメージで圧接する。口腔内への挿入と圧接辺縁形成用印象材の盛り付け上顎

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