Full LayeringLight Layering/Micro LayeringStaining57QDT Vol.50/2025 August page 0979色調表現手法の変化と現状焼成回数 3 回、ステインの厚み約0.06mm 前後のモノリシックジルコニアサンプルモノリシックに対する立体感のある表現を目指して(前編)図 4 ブリッジなども焼成回数を減らし、効率的に作業を進めたい。a b ca b c図 1 a~c 歯科用ジルコニアが臨床で使用されるようになった当初は、不透明なジルコニアをフレームとして使用したフルレイヤリングが一般的だった。その後、高透光性のジルコニアが開発されたことで、陶材の築盛スペースが少ないライトレイヤリングやマイクロレイヤリング、陶材自体を使用せずにステインのみで色調を付与するステイン法が一般的になってきている。図 2 a~c 光の反射や透過、また、対比を意識して効果的にステインを活用することで、焼成回数 3 回でも立体感のある表現は可能である(図 2 ~ 4 のサンプルは、ジルコニア:松風ディスクZRルーセントスープラ、ステイン材:ヴィンテージ アート ユニバーサル〔ともに松風〕を使用)。図 3 臼歯などはシンプルに深みの変化をもたせたい。
元のページ ../index.html#4