QDT 2025年8月号
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Kenichi Matsuda歯科医師:医療法人社団ハイライフ 大阪梅田歯科医院大阪大学大学院歯学研究科 有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座 臨床教授大阪府大阪市北区梅田 2 - 6 -20 パシフィックマークス西梅田 2 F松田謙一 QDT Vol.50/2025 August page 1002― その理論とテクニックを整理する― 前回は最終印象についてステップごとに解説した。従来の手法では最終印象採得後、次回のアポイントメントで咬合床を使って顎間関係を記録することになるが、BPSではナソメータ Mという装置を用いること BPSにおける閉口印象ではトレー内面にシリコーン印象材を築盛して辺縁形成を行うため、印象採得後には咬合高径が高くなっている可能性が高い(図 1 )によって、印象採得に引き続いてゴシックアーチ描記を行うことができる。今回はその手技と人工歯の選択について解説したい。 そこで、バイトリムがついている上下の印象体を重ね合わせてノギスで計測し、現義歯と比較しながら、予定している高径との差を確認しておく。ことが勧められている〕(本連載第 3 回参照)。連載 義歯臨床の成功率を高めるBPS ─その理論とテクニックを整理する─連載〔そのため、セントリックトレーを用いた簡易咬合採得では、予定している高径よりも 1 ~ 2 mm程度低く採得する80義歯臨床の成功率を高めるBPS義歯臨床の成功率を高めるBPSBPSゴシックアーチ描記法による顎間関係記録と人工歯の選択第8回はじめに咬合高径の確認

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