辺縁形成後ウォッシュ印象後QDT Vol.50/2025 August page 1003咬合高径の確認描記板と描記針の設置abナソメータ Mのパーツ交換81第 8 回 ゴシックアーチ描記法による顎間関係記録と人工歯の選択印象前 続いて、ゴシックアーチ描記を行うために、ナソメータ Mのパーツを交換する。 バイトリムを取り外し、上顎に描記板を、下顎に描記針を取り付ける(図 2)〔なお、上下のパーツは逆に取り 描記板等の装置は 3 ヵ所の嵌合部位で固定するが、まず前方のノッチ部位を合わせた後、左右いずれかの嵌合部位を先に嵌め込んでおく(図 3 )。 そして最後に、残りの嵌合部位を前斜め下方向に手指やプライヤー等で押さえて嵌め込んで設置を完了させる(図 4 )。 このステップは案外難しいので、診療当日までにあらかじめ練習しておいたほうがよい。また、取り付けの前でも後でも問題ないが、先述の咬合高径の計測の結果により、描記針を回して高径を調整しておかなければならない(図 5)。図 1 BPSにおける閉口印象ではトレー内面にシリコーン印象材を築盛して辺縁形成を行うため、印象採得後には咬合高径が高くなっている可能性が高い(第 3 回より再掲)。付けることも可能なので、状況に応じて変更する〕。図 2 a、b 上顎に描記板(a)、下顎に描記針(b)を取り付ける(逆に取り付けることも可能なので、状況によって使い分ける)。
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