QDT 2025年9月号
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a2b3必要)。2 .ボクシングの方法と材料3 .レーズ用研磨砂を用いた埋没式ボクシングレーズ用研磨砂を用いた埋没式ボクシングの手順研磨砂:普通石膏= 3 : 165第 9 回 作業用模型製作、前歯排列(図 2 )、これに硬化促進材として石膏スラリーを水図 1 a、b 常温重合レジン等で土台を製作し(a)、縁にガムテープを巻いて枠を作る(b)。図 2 研磨砂:普通石膏= 3 : 1 を用意する。研磨砂はシルト#650(丸中白土)。図 3  硬化促進材(石膏スラリーを水で溶いたもの)と水を加えて練和する(※硬化促進材を入れないと固まらないので注意が ボクシングの方法には主に以下の 2 つが挙げられる。①ビーディング式ボクシング:もっとも一般的な方法。パラフィンワックスやボクシングワックスを使用する。操作性が高く、比較的短時間で作業が完了する。②埋没式ボクシング:シリコーンパテやアルジネート 手順は以下のとおりである。①印象体が入る大きさの土台を準備し、周囲をガムテープで囲って枠を作る(図 1)。②研磨砂: 普通石膏= 3 : 1 の割合で材料を用意しで溶いたもの(トリマーの排出水)と水を適量加えて練和する(図 3)。③①で作った枠の中に②を注ぎ、印象体を埋没させる。この際、咬合面を濡れたティッシュで覆ってお 本稿では、操作も簡便で可能な限りコストをカットした、レーズ用研磨砂を用いた埋没式ボクシングの手順を紹介する。④石膏がある程度硬化したらガムテープを外し、エバ⑤完全に硬化したら土台を外し、トリマーで外周が垂⑥十分に水分を飛ばした後、再度ガムテープで枠を作⑦石膏が硬化したら鉗子等で割り出し(図 8 )、模型の印象材などを用いて印象体を包み込む方法。変形のリスクを低減できる。複雑な形態を有する印象体などに適している。くと、後の割り出し操作が容易になる(図 4)。ンス等で周囲を削り、ボーダーラインが 5 mm程度露出するように整える(図 5)。直になるように削る(図 6)。り、②を流し込む(図 7)。基底面と縁をトリミングして整える(図 9)。QDT Vol.50/2025 September page 1125

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