QDT 2025年11月号
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18*1歯科医師・おしむら歯科・こども矯正歯科クリニック愛知県名古屋市中川区細米町1-7*2歯科技工士・株式会社ハナキューデンタルラボ 愛知県名古屋市中川区十番町4-9 アソシエビル5F幸田洋明*1 Hiroaki Koda三浦大輔*2 Daisuke MiuraFeature Article #1─シングルセントラル症例におけるインジェクションテクニックの有用性(後編)─直接修復と間接修復の融合による前歯部審美修復戦略症例供覧:症例2<前号より続く>1)患者情報 患者は30歳男性。「右上前歯の形と色を直したい。ホワイトニングもしたい」との主訴で来院された(図1、2)。2)検査・診断 本症例では、₁に幅径の大きなレジン前装冠が装着されており、左右中切歯間で非対称性を認めた。問診および既往歴から、患者はもともと正中離開を有しており、既存の補綴装置はこの空隙を埋める目的で装着されたものであることが確認された。現段階で顔貌および歯列上で正中のズレは認めなかったため、正中の位置は変更しない方針とした。₁の遠心部を形態修正し幅径を適正化した上で、その結果生じる₁と₂間の空隙に対しては、₂の近心にCR直接修復を施し、空隙を閉鎖する計画とした。 さらに、₁と₁の歯頚ライン及び歯冠長に差が見らQDT Vol.50/2025 November page 1330

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