39IODにおけるアタッチメント選択の基本原則─臨床でのトラブルを防ぐ基礎知識─後編:臨床でアタッチメントを使用する際のポイント今田裕也協和デンタル・ラボラトリー:千葉県松戸市新松戸3-260-1Feature article #2はじめに 前編では、インプラントオーバーデンチャー(IOD)が、無歯顎・多数歯欠損症例における非常に有効なオプションとして広く臨床に応用されていることを文献も交えながら解説した。このIODにおいて、長期的な予後や患者満足度を左右する重要な要素のひとつとしてアタッチメントが挙げられる。アタッチメントにはさまざまな種類が存在し、それぞれの特徴・適応範囲・利点がある。それらを整理し、臨床において最適な選択を行うための考え方も述べさせていただいた。 以上を踏まえ、後編となる今回は、実際の臨床例を基に、どのような理由でアタッチメントを選択したのか、また、実際にアタッチメントを使用する際の臨床的なポイントについて解説したい。QDT Vol.50/2025 November page 1351
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