QDT 2025年12月号
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図 2  口腔内試適。明度が低いことが確認できる。図 4  セット時。 本ケースは図 1 のシェード写真のみで₂₁ のモノリシックジルコニアクラウン製作を依頼されたケースであり、支台歯の写真はいただいていない状態で製作を進めることとなった。結果、3 D Pro Multilayerジルコニアディスク(Aidite,コスモサイン、以下、 3 D Pro)で製作したモノリシックジルコニアクラウンを口腔内に試適してみると、明度が低くなってしまった(図 2 )。 そこで、支台歯の写真を撮影したところ、支台歯が変色していた(図 3 )。それをふまえて、同じく 3 D Proを 使 用 し、 変 色 支 台 歯 の 遮 蔽 目 的 で 内 面 にLuxen Zirconia Color Liquid(ジオメディ)のWhite Opaqueを1 回塗布後にシンタリングし、外部ステインを行って完成させた(図 4 )。QDT Vol.50/2025 December page 1474失敗症例より:本法を考えたきっかけ当初はシェードテイクの写真のみで製作したが、明度不足で再製作に支台歯の写真を撮影して再製作Feature article #2図 1  シェードテイク写真。図 3  支台歯の状態。40

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