60連載 義歯臨床の成功率を高めるBPS─その理論とテクニックを整理する─BPSBPS連載義歯臨床の成功率を高めるBPS義歯臨床義歯臨床のの成功率成功率をを高めるBPS高めるBPS―その理論とテクニックを整理する――その理論とテクニックを整理する―はじめに 前回(11月号)は、BPSにおける臼歯人工歯の変遷や咬合様式について解説を行った。今回は、選択した臼歯人工歯をどのような基準でどのようにして排列するのか(桑名)、そして完成したろう義歯を試適する際のポイント(松田)について述べたい。 ラボサイド3日目の作業は、臼歯排列である。第9回(9月号)では前歯の排列について述べた。今回はそれに続く臼歯の排列を取り上げる。 排列は一般的には咬合平面板や個々の指標を用いて行われるが、BPSではあらかじめ調節湾曲が設定されたテンプレートを用いて、下顎法で排列する。この方法により、だれでも安定した排列を再現でき、作業効率と精度の両立が可能となる。 なお、通常の工程ではラボサイド2日目に臼歯排列までを済ませるが、本連載では段階を追って解説しているため、3日目に位置づけている。桑名勇至*1Yuji Kuwana/松田謙一*2 Kenichi Matsuda*1歯科技工士:入れ歯の技工所 おり鶴神奈川県相模原市緑区西橋本4-8-40*2歯科医師:医療法人社団ハイライフ 大阪梅田歯科医院大阪大学大学院歯学研究科 有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座 臨床教授大阪府大阪市北区梅田2-6-20 パシフィックマークス西梅田2F臼歯排列とろう義歯の試適第12回臼歯排列QDT Vol.50/2025 December page 1494
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