歯科医師:古橋歯科三重県四日市市楠町北五味塚2042-2 今回は臼歯部ブリッジの支台歯形成に関して解説させていただく。 最近では欠損も少なくなり、インプラント治療なども普及しているため、頻度が減少してきているブリッジだが、適用にあたっては次のようなさまざまな条件を考慮する必要がある。・支台歯の条件(歯髄、歯軸、動揺度など)・欠損部の条件(欠損歯数、 欠損部位、 欠損部顎堤やポンティックの形態)・ブリッジの構造力学的な条件(ポンティック部の距離、連結部の厚みや断面積など)①ブリッジの支台歯形態は基本的には単冠に準じるが、装着方向と各支台歯の平行性を把握し、支台歯間にアンダーカットが生じないように注意する。②ブリッジの支台歯は単冠よりもテーパーを多めに付与して形成する。髄角は近心で発達しているため、遠心側でテーパーをより多めにし、支台歯の平行性をコントロールする。82古橋広樹 Hiroki Furuhashi そのうえで、欠損部および支台歯の負担能力を考慮した支台歯数を決定する。支台歯形態は基本的には単冠に準じるが、その他の注意点としては、・ブリッジの装着方向を把握し、支台歯間にアンダーカットが生じないようにすること・単冠の形成時に比べてテーパーを多めに付与し、支台歯間の平行性を確保することなどが挙げられる。 これらを踏まえて、以下に₆ 欠損で両側隣在歯の支台歯は共に生活歯で、モノリシックジルコニアによるブリッジ製作を想定し、エポキシ模型で解説していく。連載 QDT Beginners Manual for Dentist 臼歯部支台歯形成連載QDT Beginners Manual for DentistQDT Vol.50/2025 December page 1516第 6 回(最終回) ブリッジはじめに今回のポイント臼歯部支台歯形成
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