QDT 2025年12月号
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1bdacef※二次元コードで動画の閲覧が可能。(c、左:エスマックス pico、右:ティーマックス X85L、ともにナカニシ)。レスト・ワン〔e〕)、ベニア・クラウンMIプレパレーションY 2 キット ガイドグルーブ深さ1.0mm(HORICO,茂久田商会)などにはレーザー加工のマークやストッパーがあるため、均等な削除量を得やすいと思われる。 シリコーンインデックス、プロビジョナルレストレーションの厚み、口腔内スキャナー(IOS)などで形成量も確認する(f)。この時点ではフィニッシュラインが歯肉縁下深くになりすぎないように注意する。図 1 a~f 術前の状態(a)から、まず頬舌側面にガイドグルーブを付与し(b)、軸面の概形成を行う。その後、咬合面にガイドグルーブを付与し、咬合面の概形成を行う。 軸面は前回までと同様に 3 面形成を意識し、隣在歯の形態や対合歯との咬合関係、歯列の連続性などを考慮しながら、ある程度の形態に整えていく。遠心面はミラーテクニックで形成する。第二大臼歯の遠心面などで開口量が少ない場合は、ヘッドが小型の 5 倍速コントラアングルやタービンを用いるのもよい 咬合面のガイドグルーブの向きについては、あくまで私見だが、近遠心的に入れると頬舌側から切削していく際にグルーブにはまり込みにくく、操作しやすいと感じている(d)。各自で試行錯誤して自分に合った方法で行うとよい。裂溝部、特に中心窩等はグルーブが浅くならないように意識する。使用するバーは、MIバー F-010XLf Marked(大河雅之先生考案のバー。日向和田精密製作所,フォステップの紹介1 st プレパレーション第 6 回(最終回) ブリッジQDT Vol.50/2025 December page 151783

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