0年1119994557179611991199665877142119719119911991199888803699299582200001420072022001110362220102029247年生存率(%)●年代ごとの歯周組織再生療法に根分岐部病変の有無だけでなく,根分岐部病変の有無だけでなく,根分岐部病変の状態によってもその根分岐部病変の状態によってもその後の歯の生存率が変わる後の歯の生存率が変わる1009080706050Fl 0~Ⅰ度Fl 0~Ⅰ度Fl Ⅱ度Fl Ⅱ度Fl Ⅲ度Fl Ⅲ度201020122014201620182020論文数900600300図1 年代ごとの歯周組織再生療法に関連する論文数(2024年9月13日時点).歯周組織再生療法に関するデータは日々増加しており,研究が盛んな分野であることが示されている.●ベースラインの根分岐部病変ご図2 ベースラインの根分岐部病変ごとの歯の生存率.ベースライン時の根分岐部病変の状態によって,その後の歯の生存率は変化する.根分岐部病変だっとしても,正確な診断,治療を行うことで,その後の歯の生存率は改善する(参考文献2より引用・改変).FⅠ:根分岐部病変.関連する論文数との歯の生存率 複根歯の根分岐部病変は,歯の喪失リスクが非常に高い病変であり,その治療には解剖学的な複雑さとアクセスの難しさから多くの課題がある.非外科的な歯周治療では限られた成果しか得られないが,歯周組織再生療法では根分岐部の状態改善が見込まれ,歯の生存率という点において良好な結果が得られる.そのため,根分岐部病変への歯周組織再生療法は,歯肉剥離掻爬術や抜歯の前に優先的に検討すべき重要な治療法である1.the Quintessence. Vol.43 No.12/2024—257763歯周組織再生療法関連の研究データは,日に日に増加している 近年,歯周組織再生療法に関する研究データは増加しており,臨床においては最新の科学的エビデンスを取り入れることが求められる(図1).また,根分岐部病変の程度はその歯の生存率に大きく影響するため,正確な検査と診断が欠かせない(図2)2. 治療成功のためには,適応症の選択と正確な診断,病因の理解,予後の見通し,最適な治療法の選定が不可欠である.とくに,垂直性骨欠損との違いを明確に理解することが重要となる. 次頁以降に示す6つの数字とその背景知識を参考にし,根分岐部病変に対する歯周組織再生療法を効果的に進めていただきたい.根分岐部への歯周組織再生療法の概要歯周組織再生療法は,根分岐部病変の状態改善が期待できる方法であるため非常に重要!
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