ザ・クインテッセンス 2025年6月号
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司会・神山剛史,斎田寛之,関根 聡the Quintessence. Vol.44 No.6/2025—110131患者のライフステージ 「人生100年時代の到来」.この言葉は,歯科臨床において患者のライフステージ(図1)をより長い時間軸で考慮した長期的なメインテナンスが必要になることを意味します.目の前の患者さんは「現在どのステージに位置するのか」「この先にどのようなステージが待っているのか」など,同じような口腔内の状況であっても治療内容の優先順位や治療介入のタイミングが異なるかと思います. これらの「患者のライフステージを考慮した歯周治療」について,『ザ・クインテッセンス』誌で2023年~2025年にかけて全4回の連載を掲載させていただき(第1回:若年期,第2回:中年期,第3回:高齢期,第4回:老年期・フレイル期),執筆いただいた先生方から多くの示唆を得られました. 本座談会では,連載の特別寄稿をご執筆いただいた宮本先生,水上先生,石川先生,千葉先生にあらためてご登場いただき,それぞれが考える「患者のライフステージを考慮した歯周治療」についてディスカッションしていただきます.とくに若い先生方は,治療の術式やテクニックに興味があると思いますが,それに加えて患者さんとのかかわり方も伝わればと考えております.図1 患者のライフステージ.本稿では,各ステージでの歯周治療についてディスカッションしていただく.中年期(38ページ〜)高齢期(44ページ〜)老年期・フレイル期(50ページ〜)神山剛史埼玉県開業 神山歯科医院斎田寛之埼玉県開業 斉田歯科医院関根 聡埼玉県開業 関根歯科医院若年期(32ページ〜)企画趣旨にかえて

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