ザ・クインテッセンス 2025年8月号
6/9

エックス線源1 )CBCTとは後述〕)することで,対象の三次元データを得ること Cone Beam Computed Tomography(CBCT)を直訳すると,“ 錐形に照射されたエックス線を使用したコンピューター断層撮影 ”となる.錐形に照射されたエックス線が周囲を 1 周(あるいは半周〔詳細はが可能となっている(図 1)1 . 元来,歯内療法におけるエックス線検査では専らデンタルエックス線撮影が用いられているが,これ平 面 検 出 器図 1 エックス線源と検出器がセットになって, 撮影対象の周りを回ることによって撮影を行う(参考文献 1 より引用・改変).図 2 奥行きのある構造を“ 投影 ”させることで,二次元の平面画像として抽出している.the Quintessence. Vol.44 No.8/2025—160377 ⿟CBCTの原理⿟デンタルエックス線の原理意外と少ないのではないだろうか. そこで本稿では,“ 歯内療法のレベルを向上させる”ための最初のステップとして,歯内療法においてCBCTを活用するために理解しておくべき基本事項を解説していく.若手歯科医師はもちろん,日頃CBCTを活用されている経験豊富な歯科医師も,ぜひいま一度 CBCTの基本に触れていただき,より高いレベルで歯内療法を行うためのきっかけにしていただきたい.1 .CBCTの概要1 .CBCTの概要1 .CBCTの概要

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る